ムーディーズ/Jリート13投資法人の格付け引き下げ、1社を据え置き

 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4月21日、Jリート13投資法人の格付けを引き下げ、1社の格付けを据え置いた。
 引き下げは、ジャパンリアルエステイト、日本リテールファンド、日本アコモデーションファンド、野村不動産レジデンシャル、フロンティア不動産、ジャパンエクセレント、阪急リート、トップリート、ユナイテッド・アーバン、プレミア、森ヒルズリート、ジャパン・ホテル・アンド・リゾート、ケネディクス不動産。
 据え置きは東急リアル・エステート。
 ムーディーズは、「多くのREITで投資口発行による資金調達が実質困難な状況が続いている。借り入れにおいても、REITへの金融機関の融資姿勢に慎重さが増し、借入コストの上昇や借入期間の短縮化といった現象が起きている。投資法人債は、発行条件が悪化し、新規の起債は実質困難な状況にあるほか、一部REIT会社においては、リファイナンス時において、物件売却による部分償還を余儀なくされる事例も出ている」ことに加え、GDPのマイナス成長予測など景気後退色が鮮明になり、オフィスなどの賃貸市場において、徐々に空室率が上昇し、募集賃料においても下落が見られるようになるなどを反映した。
 ただ、ムーディーズは、この14社について、REITセクターの中でも、信用力が高いと認識しており、現状、総じて金融機関からの資金調達に懸念がある先はないと判断している。


公開日: 2009年4月22日