暮らしの環境「将来に不安」/国土交通白書

 08年度の国土交通白書が21日の閣議に報告された。
 今回の白書は、暮らしの現状と課題に焦点を当てた第1部と国土交通政策をまとめた第2部で構成。暮らしの現状と課題では、一般市民を対象にアンケートを実施し、暮らしの満足度や住宅の課題などについてアンケートを実施した。
 アンケートでは、暮らしや生活環境について59.9%が満足している一方で、64.2%が将来の不安を抱えていることが分かった。
 「住まう環境」では、買い物の利便性や、防災・治安などについて都市規模によらず重要度が高い。一方で満足度では、都市規模による格差も目立った。
 住宅費の家計に占める割合は、勤労者世帯平均で10%を超えた。特にローンを抱える持家世帯では18%、民間借家世帯では約15%となり、実収入の減少で高い負担となっている。


公開日: 2009年4月22日