3月は成約6カ月ぶり増、都区部では4割増も/首都圏の中古マンション

 (財)東日本不動産流通機構は、3月の首都圏中古マンション成約数をまとめた。成約数は、前年同期比6・2%増となる3280件と6カ月ぶりに増加に転じた。1都3県すべてで前年を上回るなど繁忙期を追い風にした好調ぶりが目立った。エリア別では、都内城西地区が同39・1%増の217件、城東地区が同13・6%増の342件と大幅な伸びを見せた。

 城西・城東地区では昨年3月、売出し価格が前年比15%程度上昇するなど、他地区と比べても価格の高止まりが顕著で買い控えが起きていた。成約数の増加は、1年間で価格調整が進み、物件に値ごろ感が出たことが要因と見られる。3月の売出価格を見ても、両地域の下落幅は前年比13-15%減と他のエリアと比べ落ち込みが大きく価格水準は2007年の水準にまで戻っている。

 なお、首都圏平均の成約価格は1平方mあたり37万6200円(前年同期比6%減)、売出価格は44万3900円(同15・3%)だった。ともに7カ月連続の前年割れ。


公開日: 2009年4月20日