蓄電機能を備えたHEMS開発へ トヨタ自動車、トヨタホームなど

 トヨタ自動車とトヨタホームは、蓄電機能を備えたHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)の開発に着手した。2011年をメドに試行販売する見通し。
 従来のHEMSは、エネルギー使用量などの「表示」と、照明や冷暖房など家電の「制御」を中心としていたが、そこへ「蓄電」の機能を加える。蓄電機能が加わることによって、CO2排出量が少ない深夜電力や太陽光発電を効率的に利用することができるようになる。
 開発を進める「蓄電機能を備えたHEMS」は、蓄電池と電力変換機、制御機で構成する「装置本体」と「表示・操作盤」で構成。開発に当たってはトヨタ自動車が主体となり、商品企画をトヨタホームが担当する。また、デンソーが「装置本体」についてはデンソーが、ミサ「表示・操作盤」についてはミサワホームがそれぞれ協力する。
 すでに蓄電量5kwhのリチウムイオン電池を使用した一次試作品は完成済み。実用化の際に使用する電池に関しては住宅の電力負荷を想定しながら検討していく予定。


公開日: 2009年4月15日