トステム住宅研究所アイフルホームカンパニーは4月1日から1年間の期間限定でブランドの25周年記念商品「セシボ・アニバーサリー」を発売した。
三菱商事などと共同研究している電気自動車を蓄電池として利用するなど環境実験を展開している実験住宅「クールアースモデル住宅」が原型。これに現行商品のキッズデザイン住宅「セシボ」と省エネルギー技術・新エネルギー技術を生かした環境配慮住宅「CH08」に落とし込んだ企画要素も凝縮した商品で、3・84kwの太陽光発電システムを標準搭載し、電気自動車にも対応した。一般的な住宅と比較して、年間光熱費を約7割、電気使用量を62%削減する。ガソリン車ではなく、電気自動車ならば72%とさらに効率はアップする。
価格も約40坪のスタンダードプランで本体1830万円と普及価格帯に設定、年間の契約目標をネットワーク総計の1割に当たる500棟に定めている。
標準仕様の坪庭から通風、採光を確保するなど、京町家の知恵をプランに生かしたことも特徴。玄関を入ったところに配した「土間リビング」は、家族のコミュニケーションを図るスペースであると同時に、来客をもてなす場としての機能も持たせる。また、土間やリビング内壁には昼間蓄熱して夜に放熱する蓄熱材を使用するなど、原型であるクールアースモデル住宅の仕様をできる限り反映している。
電気自動車への充電にも対応。使用する電力についてはPVでの発電電力と深夜電力を選択できる仕様になっている。クールアースモデル住宅では、2台の電気自動車を蓄電池として使用する仕組みだったが、「電気自動車を蓄電池として使う仕組みに関してはまだ研究段階。実用化まであと5年ほどかかるのでは」(同社)としている。