支店の多機能化を推進 住友林業

 住友林業は支店にグループ各社の営業拠点を集約して多機能化を進めるとともに総合住宅展示場へのモデルハウス出展整理など、営業面のてこ入れを図る。
 現在、同社の営業拠点は64支店、24営業所の合計88拠点。そのなかで都心部以外の郊外支店についてワンストップ化を進める。ロードサイドにビルを建設し、そこにリフォームの住友林業ホームテック、不動産流通の住友林業ホームサービスなど、グループで住宅・不動産に関わる分野を担う各社の営業拠点を入れる。
 ワンストップ化することで、新築からリフォーム、流通に至る総合的な住環境対策ができる多機能型営業拠点とする。会議室の共同利用などといった固定費削減とともにストックビジネスへの対応力の向上も期待する。「ショールームの統一化や個別で行っていた拡販イベントなどを共同で行えば相乗効果も期待できる」(塩崎繁彦取締役常務執行役員住宅事業本部長)。すでに、福岡など複数の支店でワンストップ化を図り、厳しい市況のなかでの受注増加など、効果も上々だという。
 総合展示場へのモデルハウス出展は9月末時点で325棟であるのを今期末までに316棟まで減らす考え。数年内に300棟以下まで減らす計画だ。


公開日: 2008年11月7日