国際航業が筆頭株主に、地図情報でシナジー図る/IDU

 アイディーユーは15日、国際航業ホールディングスとの業務提携で基本合意したと発表した。あわせて総額15億円の第三者割当増資を実施し、国際航業HDがその引き受け先となることも明らかにした。国際航業HDは、同社の株式38%を保有する筆頭株主となる。
 ともに空間情報データベースを保有するなど事業シナジーの創出が図りやすいと判断した。アイディーユーが検討し、来月からテスト稼動を始める不動産情報データベース「東京不動産取引所」のインフラ整備などで協調する。

■最終損失261億円に
 アイディーユーの2008年8月期決算は、売上高236億4500万円(前年同期比55・7%減)、営業損失45億5700万円(同54億5900万円の黒字)、最終損失261億2200万円(同23億100万円の黒字)だった。
 保有する不動産の評価減152億円および子会社売却に伴う譲渡損を特別損失として計上したため最終損失が大きく膨らんだ。不動産市況の悪化により、オークション事業などのフィー収入が下ぶれしたため営業損益も業績予想値を下回り赤字となった。
 09年8月期の通期予想は第1四半期後に発表するとしている。


公開日: 2008年10月16日