アトラクターズ・ラボは17日、新築マンションの購入希望者を対象にしたアンケート結果を発表した。購入を見送った物件がどれぐらい価格下落すれば再検討するかを問う質問では、全体の7割近くにあたる68・9%が「2割超」と回答。4月調査時から10ポイント拡大していることから、同社では「消費者は物件の価格水準に対してよりシビアになっている」としている。
現在の物件価格が「高い」とする回答は62・2%(4月調査比9・8ポイント拡大)。6割に達したのは調査開始以来初めて。1年後の価格変化について「下がる」としたのは67・2%(同21・9ポイント拡大)とこちらも大幅に増加した。一方、購入したい物件が2件以上あると答えたのは36・4%(同4・8ポイント下落)と調査開始以来最も低い水準。
このことから具体的にマンション購入を検討している人でも購入意欲は減退し、冷静に値下がり時期を見極わめている様子がうかがえる。調査は同社のインターネットサイト会員で、3カ月以内にマンション販売センターに行った人が対象。サンプル数は197件だった。