ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1月31日、日本の住宅ローン証券化(RMBS)市場で07年に格付けを付与した取引総額は3・9兆円と発表した。前年の5・7兆円から約30%減少した。
ムーディーズでは36件の格付けを付与し、その総額は1・7兆円に上った。同社が格付けを付与していない民間金融機関が発行したRMBSは0・3兆円、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の発行額約2兆円を合わせ、年間の発行額が約3・9兆円になる。
08年の見通しはおおむね安定的と見ているものの、景気が低迷した場合は延滞率の増加や不動産価値の低下の可能性に注意を払う必要があるとしている。