「ケータイで駐車料金決済」の動き。三井不販とスターツアメニティーがiD導入

 駐車場料金をケータイクレジットで支払い可能にするサービスを導入する動きが広がってきた。この1月末から2月にかけて、三井不動産販売の「リパーク」とスターツアメニティーの「ナビパーク」が導入。駐車料金のキャッシュレス化を進める動きとして今後も広がりそうだ。
 三井不動産販売は駐車場事業「三井のリパーク」において、NTTドコモの「おサイフケータイ」を活用した後払い電子マネー「iD」での料金精算を1月28日からスタートした。
 導入したのは渋谷区のリパーク渋谷円山町、同宇田川町(以上東京都渋谷区)、同池袋2丁目第3、同池袋2丁目第6(以上東京都豊島区)、同中華街東門(神奈川県横浜市)の5カ所。合計で52台分。同社では今後、iDをケータイクレジット決済の主軸として若年層の利用が多いエリアを中心に導入駐車場を拡大していく考えだ。
 また、スターツグループで不動産管理を行うスターツアメニティーも駐車場事業「ナビパーク」で2月からiDを導入。同社では駐車場決済のキャッシュレス化を推進しており、すでに07年7月から「Edy」を導入している。iDが2つめの電子マネーになる。
 同社では今後も対応可能な決済システムを増やすとともに、スターツグループの顧客をネットワークする「夢なびVISAカード」と連携することで相乗効果を高めるよう、システム構築を進めていく。
 今回両社が導入した「iD」は、後払い方式の非接触IC決済サービスでは最大の会員数をであり、クレジットタイプなのでチャージが不必要なことがメリット。「利用者がカード支払いを利用するとポイントが加算されるので、他社との差別化に繋がる」(スターツアメニティー)とする。


公開日: 2008年1月31日