ジョーンズラングラサールホテルズは、2007年のアジア地域におけるホテル売買取引総額が前年の2倍となる108億㌦(約1・2兆円)に達したと発表した。投資資金の流入は、米国のプライベートエクイティと中東の投資家からの資金が大半を占めた。
主要な売買件数は、83件(500万㌦以上の案件)に上った。取引規模上位5件のうち4件が日本での取引。日本では過去最高の68億㌦を記録した。1室あたりの平均取引金額は約22万5000㌦。年間を通じて価値の高いホテル売却がマーケットに提供されたことを反映したとしている。
アジアでは域内投資家による取引が大半を占める一方、地域を越えた取引も全ホテル売買取引の46%を占めた。投資家はアジア地域のホテル運用実績の見通しについて、今後、6カ月から2年間は引き続き強気の見方を示しているという。米国経済が失速する中、発展途上地域はその影響を受けにくいと見ている。また現状では、ホテル運営が好調で、多くの投資家が売却を先延ばしし、物件を保有する戦略をとっている。