米国・リアロジー傘下のフランチャイズチェーンブランド、コールドウエルバンカー(CB)のアジア太平洋地域7カ国のマスターフランチャイズ(本部)が富裕層顧客による各国間での不動産取引を活性化させるために相互協力する。
日本をはじめ中国、韓国、インドネシア、シンガポール、オーストラリアおよびオープンが決まっているベトナムのマスターフランチャイズが提携し、各国の不動産業法(日本では宅建業法)を英訳して共有する。これに加え、不動産物件情報の共有や仲介手数料などに関する細かな商慣習を明文化して各国のマスターフランチャイズの理解を進める。
同グループは世界の富裕層をターゲットに展開しており、アジア各国でもターゲット層の海外不動産ニーズは高い。各国の相互協力によって取引をスムーズにして顧客を呼び込む狙いがある。08年4月以降に本格稼働する見込みだ。
この構想のきっかけは11月に行ったCBのアジアサミットで、中国は参加していなかったものの、相互協力の輪に加わる意向を示した。今後はこの会合に出席していなかったUAEやインドにも参加を働きかける。この動きには欧州のCBも関心を寄せており、「東欧のマスターフランチャイズからも問い合わせが来ている。海外不動産の取引がスムーズにできることをCBJでも大きな武器にしていきたい」(コールドウエルバンカーアフリエイツジャパン=CBJ、定村吉高社長)としている。