ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11月17日、野村不動産オフィスファンド投資法人の発行体格付けと無担保長期債務格付けを「A3」から「A2」に引き上げた。外部成長で資産価値の分散が進んだ点、成長局面において複数回の新規投資口募集を実施しレバレッジの低減を図り、保守的な財務運営を実践してきた点。また、REIT市場においてマーケットの中核的地位を築いていることなどを反映した。
同投資法人の06年10月末時点の資産規模は30物件2591.4億円(取得価格ベース)に達している。この規模は上場REITの中で第4位。
旗艦ビルである「新宿野村ビル」のシェアは資産全体の14.9%まで低下し、当初の懸念材料であった資産価値の集中が改善されている。また、新宿野村ビルのリニューアル工事を実施するなど、テナント競争力の強化、キャッシュフローの安定化の取り組みが行われている。
目標の資産規模は、当面、5000億円。