細田工務店(東京・杉並区、今村民夫社長)は、同社が開発事業として手がけた稼動中の商業施設を対象に、私募不動産投資ファンド「Fファンド」を組成した。組成当初の規模は約20億円だが、将来は自社開発物件を中心とした商業施設のほか、オフィスや賃貸マンションの取得を進め、3年後には100億円規模のファンドに拡大する計画。
同ファンドは、三菱UFJ信託銀行をアレンジャーに起用し、金融機関によるノンリコースローン、当社および機関投資家による匿名組合契約に基づく出資で資金調達して信託受益権を取得。運用は、子会社の「D―ASSETアドバイザーズ」が担当する。 細田工務店は、Fファンドの組成によって自社開発・運用した収益不動産のオフバランス化によるキャッシュフローの向上をはじめ、アセットマネジメント業務等の受託手数料収入や組合出資配当の収受、開発プロジェクトの新たな出口戦略の確保―などのメリットが得られるとしている。