昨年１月に導入された相続時精算課税制度（生前贈与）の利用者が昨年１年間で７万８２５４人、取得財産の総額が１兆１６２１億円に達したことが財務省の実態調査で明らかになった。利用者数は贈与税申告者全体の１８％を占め、１人あたりの贈与額は以前の制度に比べて４・２倍増加している。子世代が消費の活発な若いうちに、親からの資産移転を早めることを狙った新制度だが、期待どおりに進んでいるようだ。しかし、住宅取得の ...