その他
連載
弁護士・金子博人の重要判例ピックアップ(239)、買ったはずの土地に建築、売り主が撤去明渡し求める、契約書と実態に差、測量や立ち会いなど実質で判断
【はじめに】
XはYに土地を売却した。目的土地は、契約書では、甲153番の1の土地と甲154番の1の土地の2筆であった。
Yは買ったはずの土地の一部に建物を建てたところ、Xは、その建物は売買対象外のX所有の土地にまたがっているとして、建物収去土地明け渡しの訴訟を提起した。Yは、本件売買の土地は、上記2筆だけでなく隣接土地も含んでおり、この建物は、YがXより購入したY所有地に建っているので違法性 ...