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弁護士・金子博人の重要判例ピックアップ(166)、ブロック片落下事故から26年後に後遺症の責任認める、障害を判断するケースも
【はじめに】
昭和58年6月の国鉄時代、その国鉄が管理していた鉄道高架橋からブロック片が乳母車に乗っていたX1(当時生後1年1カ月)の頭部に落下し、脳挫傷等の損害を受けた。国鉄は同年12月、X1に将来発生分を含めた治療費の負担と損害賠償金450万円の支払いを約束し、後遺症が発生した時は賠償義務を支払うことを認めた。Xには小学4年から障害者支援施設に通う状況はあったが、定時制高校、専門学校を卒業し ...