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実録 鑑定の現場から(71)、不動産鑑定士・海老沼事務所代表・海老沼 利幸、中古住宅市場の活性化(2)、リノベーション、市場の意識改革が必要
前回は、国土交通省で議論されている中古住宅の市場活性化について紹介しました。中古住宅の活性化というネーミングからして、建物に着眼された議論であることが分かります。日本の考え方は、木造住宅は何十年、鉄骨は何十年というように経済的耐用年数が区切られ、それを越してしまった建物の価値は一律にゼロであるというような文化や考え方がどうなのだろうか、ということです。
鑑定評価における耐用年数には、経済的残存 ...