日本の不動産業界の屋台骨を支えてきたのが、地域に根をはった中小不動産業者だ。昭和４０年代の経済成長以降に激しくなった大手の参入にさらされながらも、地元で築いた絶大な信頼を糧に成長を続ける業者は多い。だが、一方では日本の中小企業の共通課題である後継者難という経営課題も抱える。長きにわたって保ち続けてきた「地域の信頼」「地域の生活相談窓口」という貴重な財産を持ちながらも、後継者不足によって廃業に追い込 ...