前回に続き08年東京地裁競売市場の分析を行いたい。前回、売却率の低下を述べたが、競落価格の水準もここ10年近く上昇し続けてきたのが、08年は一転低下している。全体として07年対比で約３分の１のレベルである。とくに、土地の競落水準が年後半にかけ大きく低下した。08年12月開札では、江戸川区の１２５坪の土地が不落札であったが、この土地など買受可能価額は路線価の６割程度であった。建売業者の仕入れが急激 ...